2008年10月号 連載 [policyの極意 第6回]
9月1日の突然の福田総理辞任で、政局がにぎわしくなってきた。選挙は内政・外交の国政全般にわたるが、現下の経済状況から景気対策が大きな一つの争点だろう。経済政策には三つの考え方がある。一つ目は、財政再建を棚上げして財源を赤字国債とする。財政出動で景気対策を狙う「旧来ばらまき派」だ。もちろん麻生氏が代表格。二つ目は「増税派」。とにかく財政再建至上主義で経済は二の次。与謝野氏以外にこの考え方の候補はいない。そして三つ目が「上げ潮派」。財政再建も重視するが、景気対策もやる。財源は50兆円にもなる霞が関埋蔵金を使う。今回の候補の中では、小池氏であろう。8月末に政府・与党で骨格が決められた景気対策は、2番目の増税派によるものなので、事業費は10兆円を超えるが、実質的な財政支出を表す「真水」の部分は2兆円弱と小規模であった。もっとも、公明党が主張した定額減税 ………
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