中国「厳戒五輪」後の奈落

治安総動員と密告制でも、なお防げない暴動にテロ。「虚栄の宴」の後に全国規模の大動乱も。

2008年9月号 GLOBAL [第二の天安門事件前夜]

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8月8日、中国の胡錦涛・国家主席が「100年の夢の実現」と呼んだ北京五輪が開幕した。国家の威信をかけて華麗に演出された「鳥の巣」メーンスタジアムを包んだ「加油(頑張れ)中国!」の大合唱は、全国から動員した警官と解放軍兵士らで首都を埋める異例の厳戒下で実現したことを忘れてはならない。五輪を前にしたこの1年、全政府機関と官僚――とりわけ治安に直接携わる公安(警察)や司法などに関連する党・政府幹部は極度の緊張状態を強いられた。それでも6月28日に貴州省で暴動が発生、7月1日には上海で28歳の青年が警官6人を殺す事件が起きた。3月のチベット暴動以来、内外の耳目をもっとも集めたこの二つの事件は、中国国内の社会矛盾がいかに深刻化し、当局の社会統制力がどれほど弱体化しつつあるかを如実に物語っている。五輪後に全国規模の大動乱が起こる可能性さえ示唆していると思える。6月28 ………

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