危うい麻生「禅譲」戦略

出だしからベランメエで大はしゃぎ。「禅譲密約」説はあてにならず、ダークホースの与謝野が急浮上しそう。

2008年9月号 POLITICS [自民大派閥が警戒]

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内閣改造から日が経つのに、福田康夫首相が麻生太郎自民党幹事長に解散権を委ねたとする「禅譲密約」説は一向に消えない。それどころか当事者一同、否定の仕方がやけに歯切れが悪く、時に思わせぶりだったりするため、「密約」でなくとも近いやりとりがあったのだろうという心証は濃くなっている。「大体、その、公になったものは、密約って言わないんです」福田首相は官邸の番記者から噂の真偽をただされ、慌てた秘書官が大声をあげて質疑を打ち切ったにもかかわらず、あえて自分から余計な一言を発した。永田町の問答としては、密約を認めたに等しい。記者団が重ねて「総理は自分自身で解散するつもりはあるのか」と追い討ちをかけても、首相は「それはね、それはまだ、あのー、期間ありますからね。いつやるとか、今言うような、そういう時期じゃあありません」と言葉を濁した。嘘でも「解散権は当然 ………

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