カラジッチを裁けるか国際法廷

あっと驚く変装のセルビア人指導者。だが、凄惨な内戦の責任はすべてセルビア人か。

2008年9月号 GLOBAL [Dragan Milenkovic Eye]

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イスラム教徒、セルビア人(東方教会系キリスト教徒)、クロアチア人(カソリック系キリスト教徒)が混在する旧ユーゴスラビアのボスニアで、少なくとも30万人のイスラム教徒が殺されたとされる内戦で、セルビア人指導者だったラドバン・カラジッチ(63)が7月21日、セルビアの首都ベオグラードで身柄を拘束された。カラジッチは1992年からボスニア領土内に設立されたレプブリカ・スルプスカ(セルビア人共和国)の大統領を務めていたが、95年に旧ユーゴ内戦の終結を調印したデイトン和平協定が締結されると、翌年にすべての国務を放棄した。オランダのハーグにある旧ユーゴ国際戦犯法廷は、95年にカラジッチやその他のレプブリカ・スルプスカの政治家、将軍らを起訴している。カラジッチはジェノサイド(大量虐殺)や人道に対する罪、戦争法規違反などの罪状だ。サラエボ包囲・砲撃作戦や、西側では「 ………

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