アルゼに祟るか「石原銀行」

社長や執行役に並ぶ、新銀行東京の戦犯たち。密かに進む内偵に、カジノ王の野望は頓挫するのか。

2008年9月号 BUSINESS [アジアのカジノ王]

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石原慎太郎・東京都知事が鳴り物入りで2004年に立ち上げ、わずか4年で1260億円の累積損失を出し、轟々たる非難を浴びて、400億円の増資を今春強行した「石原銀行」――新銀行東京の内偵を、東京地検特捜部が密かに進めている。衆議院東京8区の伸晃、同3区の宏高ら石原ファミリーにとっては「王朝の黄昏」を意味するだけに、気が気でないだろう。来年7月に都議会議員選挙で必勝を期す公明党も神経を尖らせる。当初から落ちこぼれ金融マンの混成部隊で「営業力が無にひとしかった」(新銀行東京OB)新銀行の無担保・無保証融資は、専ら紹介案件に頼っていたからだ。

新銀行関係者の「疎開先」

週刊誌などで紹介リストの一部が暴露されたが、都議が支持者の中小企業主に頼まれて関わっているケースが目立つ。融資先の信用度をデータだけで判定するスコアリング方式を採用したため、紹介データはすべてコンピューターに保存されており ………

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