2008年9月号 POLITICS [ポリティクス・インサイド]
福田康夫首相が行った内閣改造人事で、入閣できず深く落胆しているのが自民党の衛藤征士郎元防衛庁長官(衆院当選8回・参院同1回、67歳)である。衛藤氏は、大平正芳元首相が率いた宏池会に属し、河野グループを経て、首相の出身派閥である清和研に所属した渡り鳥だ。清和研では「福田親衛隊」を自任。福田氏との共著もあるほか、昨年9月の「ポスト安倍」を決める党総裁選では、福田氏に出馬を強く迫った一人。その後も、首相の「閣外スポークスマン」として、テレビ出演をしたり、記者団の取材に応じたりと、首相の立場を「代弁」して存在感をアピールしてきた。ただ、自民党内では「首相がどこまで衛藤氏を信頼しているのか分からない」との声が出ていた。というのも、衛藤氏に何か積極的アドバイスを求めている形跡が無いからだ。こうした事情から、内閣改造での衛藤氏の処遇は密かに注目されていた ………
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