「原油高騰」にアラーム 年平均110ドル台に収束か
2008年9月号 BUSINESS [インタビュー]
――原油価格の指標となるWTI(テキサス産軽質油)が7月に1バレル=147ドルを記録したものの8月に入って110ドル台に急落しました。天坊 年初1バレル=100ドルから始まった原油高騰は、ベースには中国やインドなど新興国の旺盛な製品需要があり、そこへ石油で儲けたロシアや産油国などの投機マネーが流れ込んで加速しました。それが急落したのは、洞爺湖サミットなどを通じて、こんな原油高が続いたら世界が滅茶苦茶になるという各国共通のアラームが鳴ったからでしょう。 米国で原油相場への投機資金の流入を監視する動きがあることや、米国景気の減速から需要が減少するという思惑も働いているようです。また、ユーロ経済を引っ張ってきたドイツ景気にも陰りが見え、欧州景気の先行きが危ぶまれています。世界的に景気後退が広がり、世界の石油需要が前年比マイナスに落ち込めば、投機マネーも他のコモ ………
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