「中川が逆襲」町村派は分裂前夜

中川秀直がブログで「最後通牒」。つまはじきされた「上げ潮派」は黙っちゃいない。

2008年9月号 POLITICS

  • はてなブックマークに追加

宿敵・麻生太郎を自民党幹事長として取り込む――。内閣改造・自民党役員人事で首相・福田康夫が見せたサプライズは、政権延命に向けた窮余の一策だった。改造直後の8月1日の夜、福田が記者会見で語った言葉は本心だったに違いない。「麻生幹事長に自民党をしっかりリードしてほしいという思いからだ。かねがね考えていて、今回実現した」低迷を続ける支持率回復が最優先の福田にとって、自らの政権における麻生支配が強まることも、もはや決定的な代償ではなかったのだ。麻生に近い与謝野馨の経済財政担当相への起用をはじめ、財務相・伊吹文明、国土交通相・谷垣禎一といった「財政再建派」を登用。その一方で、元幹事長・中川秀直を筆頭とする経済成長重視の「上げ潮派」を排除し、とりあえず自民党内の路線闘争に決着をつけた。

「麻生支持」に従わない

8月1日の夜、中川は疲れ切った表情で記者団にこう語った。「反改革と ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。