医療政策に患者の声を新時代の「患者会」が発足

2008年9月号 DEEP [ディープ・インサイド]

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「患者の声を医療政策に反映させるあり方協議会」が7月19日に発足した。「がん」など、従来の疾患別の患者会とは異なる複数の患者会による横断的組織だ。医療政策を作る過程から患者の声を反映させる仕組みの構築、「医療基本法」(仮称)制定などが同協議会の目的で、発足時点で10の患者会が参加。代表世話人を務めるのは、長谷川三枝子・日本リウマチ友の会会長。厚生労働省の元官僚も世話人に加わる。協議会が発足した背景の一つには、「がん対策基本法」の成功がある。がんの予防から質の高い治療体制の構築まで、基本的な体制整備を進めるのが同法の目的だ。法律の制定過程から、がん関連の患者会が関与し、実際の運営においても患者の声が反映される仕組みが組み込まれている。がん対策基本法を機に、何か問題が生じてから活動するのではなく、政策決定プロセスに患者が関わるべき、という考えが ………

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