「広告減収」でTBSの業績が急降下

2008年9月号 連載 [メディアの急所]

  • はてなブックマークに追加

TBSは井上弘社長の不倫を報じた週刊新潮が発売された8月6日、深刻な発表をした。2008年度業績予想の下方修正だ。年度当初は240億円を見込んでいた連結営業利益が165億円と31%減り、150億円とみていた連結純利益も105億円へと30%減少。07年度決算は連結営業利益が前年度比19%減、連結純利益が同43%増だったから、業績は急降下だ。主力のテレビの広告収入が4~6月に前年同期より15%も減少し、7月以降も上向く気配がない。その原因についてTBSは「サブプライム問題や原材料高などに端を発した(スポンサー)企業の景況感の悪化」と説明したが、より根本的な原因は、視聴者の高齢化とスポンサーの脱テレビにある。博報堂系シンクタンクによると、メディア接触時間に占めるテレビの比率は07年で50.3%。早晩50%割れは確実だ。10代、20代がテレビから離れ、インターネットや携帯電話に親しんでいるため ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。