2008年8月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]
夏の財務省の定期異動は、まさに同省伝統の「予定調和」人事だった。杉本和行新事務次官(昭和49年旧大蔵省入省)の同期、丹呉泰健氏が官房長から主計局長に就き、次の次官が確実になった。同時に、理財局長から官房長になった勝栄二郎氏(50年)が「その次の次」を確定的にした。一方、今回の人事で霞が関ウオッチャーの注目を集めたのは、57年入省組のトップランナーの一人、冨永哲夫・主計局主計官(公共事業担当)の内閣官房入りだ。主計畑バリバリの同氏は、理財局審議官で本省に戻った道盛大志郎・前内閣官房審議官兼内閣参事官(54年)の後釜に座る。3年の年次若返り自体、同省では異例だが、それよりも官邸周辺では、福田康夫官房長官時代の秘書官を経験した主計畑のエースの投入について、諸説が取り沙汰されている。まず、①財務省の杉本・勝ラインが、福田政権の予想以上の長期化に備えて官邸 ………
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