日米で瓜二つの戦法TCI「失敗の研究」

欧州では常勝だったのに、ワンパターンと強引が祟って敗色濃厚。「モノ言う株主」が追い詰められた。

2008年8月号 BUSINESS

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アルモスター通り7801番地。ジャズ音楽で知られる米国ルイジアナ州ニューオーリンズから10キロほど離れた鉄道の車両置き場は、青黒く濁ったメキシコ湾に面している。夏は容赦なく太陽が降り注ぎ、南部名物のブヨや蚊が飛び交う。6月25日午前10時前、パリッとした背広を着た男性が屈強なボディーガードを連れて、車両置き場の敷地脇にある建物に入っていく。周囲にはTVカメラマンなどがちらほら。お目当ては米鉄道大手、CSX(本社、フロリダ州ジャクソンビル)が開催する年次株主総会だ。突き出されたマイクをかき分けて会場に入った男性はスネハル・アミン――「モノ言う株主」として日本でも名高い英国のヘッジファンド「ザ・チルドレンズ・インベストメント・ファンド」(TCI)の創業者、クリストファー・ホーン代表の女房役である。なぜまたこんな僻地で? 「2005年のハリケーン・カトリーナ以降、路 ………

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