「土建屋」流が嫌われた李明博

米国産牛肉で韓国の国民感情読み違え。支持率20%前後の内憂を「竹島」の外患に転ずるか。

2008年8月号 GLOBAL

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韓国の李明博(イミヨンバク)大統領が崖っぷちだ。去る2月末に就任した際、各種世論調査で50%はあった支持率が5月中旬には半減し、6月、7月と20%前後の低空飛行を続けている。李大統領は選挙で次点候補との得票差が過去最高の20ポイント以上と圧勝だったが、もはや自分に投票した有権者(得票率48.7%)の半数が離れてしまったことになる。金泳三(キムヨンサム)、金大中(キムデジユン)、盧武鉉(ノムヒヨン)の歴代大統領は、次点と数%の得票差で辛勝したにもかかわらず、就任して半年間は70~80%の高支持率を維持してきた。なぜ李大統領はこうなってしまったのか。自らも大統領選で「李明博」に一票を投じた韓国のジャーナリストはこう言う。「やはり建設会社の社長さんなんですね。自分が社長(=大統領)になったから、社員(=国民)はその指示に従うものだと思っている。しかも、自分が競 ………

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