小沢が「自民・公明」分断作戦

「矢野カード」を手にした小沢は「池田」証人喚問をちらつかせ、創価学会を締め上げる。狙いは「学会票」の引き剥がしだ。

2008年8月号 POLITICS [「矢野vs創価学会」の深層]

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新聞・テレビの大手マスコミは黙殺しているが、元公明党委員長・矢野絢也氏と古巣の創価学会のゴタゴタは、今後の政局を見通すうえで、もっと注目されていい。といっても、争いの中身についてではない。騒動が起きた背景と、これが次期衆院選、ひいては「ポスト福田」政局に及ぼす影響の深層についてである。やや旧聞に属するが、6月13日午前、衆院第1議員会館の会議室で、民主・社民・国民新の野党3党議員らによる「矢野絢也さんより話を聞く会」なる思わせぶりな名前の会合が開かれた。出席者は国会議員だけで73人。代理の議員秘書やマスコミ関係者を含めると、約200人が詰めかける盛況だった。「非課税でつくられ、運営されている創価学会の施設が、選挙期間中は24時間体制で、公明党の選挙活動の拠点として使われている。運動してくれた方々の日当、電話代、会場使用料もかからない。これが政教一致 ………

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