2008年8月号 DEEP [ディープ・インサイド]
「最高裁長官に堀籠氏」。2006年9月、読売新聞を除く報道各社は、最高裁長官の後継人事をそろって誤報した。そのとき長官に就任した島田仁郎氏が、11月に定年退官する。今回も一筋縄ではいかないようだ。最高裁長官は島田氏で16人目。過去15人は、裁判官出身10人、学者出身3人、検察官、弁護士出身各1人で、79年4月に就任した第9代の服部高顕氏以降は裁判官出身が続いている。長官は内閣の指名に基づき、天皇が任命する。島田長官就任時の誤報は、NHKのニュースを各社が後追いしたせいだ。そもそも最高裁長官人事はどのようにして決まるのか。「政治の介入を防ぐため、少なくともこの30年間は、長官が後任を決めている。最高裁事務総長に相談した人もいたようだが、原則として独りで考える。政府に相談することもなければ、政府の意見が反映されることもない」とベテランの司法記者は解説する。長官は後 ………
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