石油鉱業連盟会長に旧通産省の「老害」OB

2008年8月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]

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石油公団は05年に廃止された。旧通産次官OBが天下りを続け、経済合理性を無視して海外油田開発に血税を注いだ結果、1兆円を超える不良債権を発生させたからだ。その反省を踏まえ、石油公団の事業を継承した石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)は、新日本石油の社長を理事長に迎えた。同時に業界団体である石油鉱業連盟の会長にも帝国石油の社長を据えた。しかし、経済産業省の牙城だった石油開発業界にもようやく民間の血が入ったと安堵した矢先に、原油価格の高騰が襲ってきた。これ幸いと、経産省の野心が頭をもたげる。資源確保には政府の積極的関与が必要とばかりに、4月にはJOGMEC理事長に河野博文・元資源エネルギー庁長官(62)が就き、5月には石油鉱業連盟会長に棚橋祐治・元通産省次官(73)が就任した。2代前の同連盟会長は松尾邦彦・元通産省中小企業庁長官(72)だった。その後に官か ………

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