2008年8月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]
名古屋鉄道の次期社長は山本亜土副社長(59)が有力だ。同氏が昇格すれば、谷口清太郎氏以来、4代ぶりの生え抜き社長の誕生となる。名鉄の社長はこれまで、箕浦宗吉氏(81、現相談役、元日本銀行理事)、木村操氏(70、現会長、元運輸省幹部)、木下栄一郎氏(66、現社長、元日銀理事)と3代続けて官僚OBが就き、いまどき珍しい「天下り天国」と揶揄されてきた。業績回復が生え抜き復活の理由とされるが、官僚OBの天下が続くと生え抜きがやる気を失うとの危機感も社内にはあった。山本副社長は早大政経出身。主に人事畑を歩み、箕浦社長時代には秘書室長を務めた。人当たりの良い真面目なタイプだ。創業家出身の神野重行副社長も候補だが、安定感と総合力で山本氏がリードしている。 ………
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