ロンドンの“猛毒傘”事件30年ぶりに暗殺犯浮かぶ

2008年8月号 GLOBAL [グローバル・インサイド]

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ロンドン警視庁は、冷戦さなかの30年前、ロンドン都心で白昼実行されたブルガリア出身の作家兼劇作家、ゲオルギー・マルコフ暗殺事件の再調査に乗り出した。マルコフはテムズ川のウオータールー橋のバス停でいきなり何者かに傘の先で太ももを突かれた。彼は帰宅後に高熱を発し、3日後に死亡した。 生前のマルコフの証言によれば、バスに乗り込もうとした際に針で刺されたような痛みが太ももに走り、外国訛りの英語で「悪いな」と声をかけられたという。その男は傘を放り出すと、通りがかりのタクシーに乗って姿をくらましたが、誰も追跡しなかった。この大胆な犯行は、英国の諜報機関関係者に衝撃をもたらした。マルコフは1969年に英国に亡命後、BBC(英国放送協会)のブルガリア語放送などを通じて当時のブルガリア共産党政権を非難し続けていた。旧ソ連の諜報機関が共産圏の衛星諜報機関に暗殺の実行 ………

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