TF1もパリ・マッチもメディアは手玉のサルコジ

2008年8月号 GLOBAL [グローバル・インサイド]

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サルコジ仏大統領はメディアを手玉に取る人物――というイメージが定着してきた。主要メディア経営陣の多くはサルコジの友人であり、気に入らない記者がいれば、担当を躊躇なく外せる。「仏国営放送が大統領府の広報代理店となる日も近い」と、まことしやかに囁かれている。6月、民放局TF1の看板キャスターが突然降板した。パトリック・ポワーヴル・ダルヴォール(頭文字でPPDAと呼ばれる)で、21年間もキャスターを務めた午後8時からのニュース番組は、フランスでは最も人気があり、彼は「8時の顔」と呼ばれた。TF1の社長マルタン・ブイグは、サルコジの最も近い友人のひとりであることから、大統領からの圧力が取り沙汰された。PPDAがインタビューで大統領を「小さな坊や」とからかうような言動があったことが逆鱗に触れた、とも言われている。扇情的な記事を売り物とするメディアのパイオニアであり、 ………

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