台湾国防部が対中接近案 米国は急接近を警戒

2008年7月号 GLOBAL [グローバル・インサイド]

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国民党の馬英九政権誕生後、再び急速な「脱台湾化」、中国接近志向が顕在化してきた台湾で、防衛当局が今後中国に対し軍事相互信頼醸成プログラムを提案する意向を明らかにした。VOA放送などによると、台湾国防部が6月3日、立法院(国会に相当)への報告で公式に示した。国防部は短期、中期、長期の3段階で対中プログラムを策定する意向で、短期的には非公式の接触を通じ、双方にとって実務性の高い問題の解決に向けて、まずその所在を明らかにする。中期段階では接触度を格上げし、常時コミュニケーション可能なチャンネルを打ち立てることを目標とする。そして長期的には台湾海峡の恒久的平和を可能にすることをめざす――というもの。中国の反応はまだないが、事実上台湾海峡両岸の「分治」を追認する内容であり、台湾軍事筋も「提案に応じる場合、中国は従来路線を転換して軍事情報の透明化が求められ ………

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