輸入外国米の緊急放出にほくそ笑む農水省

2008年7月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]

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福田康夫首相はイタリア・ローマで開かれた国連の食糧サミットで、日本が保有する輸入外国米の備蓄から30万トン以上を放出すると表明した。世界的な食糧不足に対応して、といえば聞こえはいいが、実態は処理に困っていた外国米の在庫一掃セールだ。日本はコメの市場開放を拒む代償として、世界貿易機関(WTO)から、毎年77万トンの外国米の輸入義務を課せられている。これまで輸入された832万トンのうち、主食に回されたのは84万トンだけ。大半は海外の人道援助や家畜の餌になっていたのだ。世界各地で食糧不足による飢餓や暴動が起きているのに、コメ余りの日本がコメを嫌々輸入し、牛や豚に食わせているのは確かにおかしい。そもそも、国産米の備蓄が100万トンもあるのに、なぜ外国米を130万トンも貯め込んでいたのか。それは、WTO協定に国産品と輸入品を差別してはいけないという「内外無差別」が定 ………

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