2008年7月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]
みずほフィナンシャルグループに気の毒なOBがいる。東証2部上場の投資会社Oakキャピタルの社長に転じた元常務の河田潤氏だ。3月に業績不振の責任を取って社長を辞任、6月の株主総会で取締役も辞める。そのOakのオーナーは竹井博康氏。地産グループ総帥として知られた故・竹井博友氏の次男である。86年、三重県四日市の漁網会社ヒラボウの不動産に地産が目を付け、買収したのが同社の始まり。その後、漁網事業から撤退、「ビーエスエル」に社名を変え、06年に現社名に。現在、竹井ファミリーが経営する唯一の上場企業である。みずほFGから系列のUCカード専務に転じた河田氏を社長に招いたのが05年。「血筋」がネックの博康氏は、旧日本興業銀行で海外畑を歩み、みずほFGで常務を務めた河田氏を表看板に金融界とのパイプ作りを狙った。ところが、エリートバンカーの河田氏には投資会社の水が合わず、投資 ………
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