アルプ・アーシル(ペリー・キャピタル アジア代表)

親子上場、保護されない少数株主

2008年7月号 連載 [如是我聞]

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「(親会社と子会社がともに株式を上場している)親子上場の弊害は、私たちペリー・キャピタルが投資した半導体のNECエレクトロニクスだけでなく、日本の株式市場全体の問題だと思います。05年NECエレを訪問し、経営陣と良好な関係を築けたので、同社株への投資を開始し、現在では6%を保有する株主になりました。赤字の通信部門も、親会社のNECしか顧客がいない携帯電話用チップから撤退できれば立て直せると思ったからです」「親会社の意向に基づく商売ではなく、高い技術を生かして広く顧客を開拓するグローバルな展開を行えばNECエレは成長できます。ペリーは投資先のパートナーになり、一緒に業績を向上させようという投資スタンスです。でも、携帯用チップはコアビジネスだ、と親会社は耳を貸してくれません。(矢野薫)NEC社長との対話を試みてきたのですが、1対1の会談は実現していません」「NE ………

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