福田の蛮勇「一般財源化」の落し穴

「生活者財源」が天から降ってくるような誇大宣伝、「幻想のバラマキ」でしかない。

2008年7月号 BUSINESS

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「このままでは国の悲劇を招くのは確実だ」。6月3日。財政制度等審議会会長・西室泰三(東京証券取引所会長)は記者会見で、財政バラマキ路線への回帰を迫る政治圧力の高まりに危機感をあらわにした。2009年度予算をにらむ建議は「歳出改革が後退すれば、国家の信認が問われかねない」と予算分捕り合戦を牽制。社会保障に15ページも割いて介護保険の給付抑制や利用者の負担増など厳しい策をにじませ、文教予算の拡充を狙う数値目標の設定も「意味がない」とはねつけた。なのに道路特定財源の一般財源化を巡る記述はたった5行。首相・福田康夫が政権の錦の御旗に掲げた割に「財政健全化に資する改革を確実に実現していくべきだ」と素っ気なく、具体策もない。財政審事務局である財務省主計局の苦衷がのぞく。ガソリン税「値下げ」で民主党に追い込まれ、突然、一般財源化を決断した福田。背後で財務省が ………

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