「グアンタナモの8人」MI5とMI6に集団訴訟

2008年6月号 GLOBAL [グローバル・インサイド]

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英国の2大情報機関――防諜のMI5と対外諜報のMI6は、国際テロ組織アルカイダとの関与を疑われてグアンタナモ米軍基地に収容されていた元収監者8人の集団訴訟に直面することになった。総額8千万ポンドに及ぶ損害賠償を求めてロンドンの高等法院に提出された訴状には、両諜報機関のほか、法務長官やジョナサン・エバンズMI5長官、ジョン・スカーレットMI6長官の名前も挙がっている。数週間に及ぶ裁判には、両機関のみならず、米国や欧州のインテリジェンス関係者も証人に呼ばれそうで、コストは前代未聞の1億ポンドに迫る額となろう。原告団のメンバー8人は全員、グアンタナモから解放され、英国に帰国したところ再逮捕されたが、結局、起訴されることなく釈放された。原告の中には、英ミッドランド出身の幼友達「ティプトンの3人」がいる。人道支援のためアフガニスタンに入り、米英軍の空爆後に逮捕された ………

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