日ロ「原子力協定」 サミット前にも調印

米ロが5月に先行して本調印。障害は克服された。手ぐすね引く東芝の原発ビジネスにチャンス。

2008年6月号 GLOBAL

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ロシア新大統領メドべージェフの就任式に、その歴史的瞬間はすっかり隠れてしまった。2期8年にわたったプーチン大統領の任期が満了する前日の5月6日、米国のブッシュ政権はついにロシアとの原子力協定(原子力の平和利用に関する協力協定)に正式調印したのだ。これによって、「核の平和利用」分野で米ロが協力していく法的基盤が形成されたことになる。本調印はブッシュ大統領自身の決断だったという。ロシアで新政権がスタートする直前、ブッシュ大統領は「対テロ戦争」の盟友プーチンとの最後の約束を果たしたのだ。締結交渉開始に両国が合意した06年7月から2年弱だが、紆余曲折の道のりだった。昨年7月の米国メーン州ケネバンクポートでのブッシュ・プーチン会談の直前に仮調印にこぎ着けていたが、そこから本調印まで思いのほか時間がかかった。

ネオコン派の抵抗退けて

その裏側には、イランの核開発問題をめぐってブッ ………

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