2008年6月号 POLITICS [ポリティクス・インサイド]
08年を「厚労省改革元年」と位置づける舛添要一・厚生労働大臣。この4月、象徴的な人事が実施された。独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)の理事長に、前国立国際医療センター病院長の近藤達也氏が就任したのだ。同機構は新薬の審査や安全管理を担う組織で、理事長は厚労省の薬系技官の天下りポスト。医師の起用は、同機構の前身の組織の時代も含めて初めて。近藤氏への打診は就任直前の2月ごろとされ、本人はもちろん、厚労省にとっても「寝耳に水」の人事だった。舛添大臣は3月にも、厚労省の職員が大臣に直接電子メールで提案できる「改革ホットライン」を開設。さらに広報委員会のほか、改革準備室を設置した。この準備室は「厚生労働省改革推進室」の設置に向けた準備組織で、室長は舛添大臣の政務秘書官を務める福嶋輝彦氏。この種の組織の設置自体が異例だが、起用したスタッフも入省4年 ………
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