聖火リレーは北京が終着か

2008年6月号 連載 [隗より始めよ]

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北京オリンピックの聖火リレーは、どこの国を走っているのかと訝られるほど、真っ赤な中国国旗(五星紅旗)が林立するなか、物々しい警備体制に守られ、あっという間に世界各地を走り抜けて、本国に入っていった。聖火リレー混乱のきっかけはチベットでの暴動と弾圧であったが、世界は改めて中国の人口の巨大さと、経済発展に自信を深めた民衆の湧き上がるナショナリズムを目のあたりにした。それに戦慄を覚えると同時に、永遠に解決されそうもない人種問題を抱えたこの13億の民を治めていく難しさに気づかされることともなった。国連常任理事国のメンバーである中国は、もともと本能的な中華思想を身につけているうえ、近年は著しい経済成長を享受している。その自信から国民各層に「世界の大国の仲間入りを果たした」との意識が深く根づいているのだ。しかも、他国の干渉を排除し、国家を統一して初の ………

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