半年経ってもフテ寝状態で、総務省の面子丸つぶれ。2年後のNTT再編論議でますます不利。
2008年6月号 BUSINESS
NTTドコモは完全に思考停止に陥っているのだろうか、それとも政府の足元をみてフテ寝を決めこんでいたのか――。政府が進める携帯電話のオープン化政策に終始「握りつぶし」で抵抗し、電気通信事業法に基づく大臣裁定まで無視し続けるドコモに対し、総務省が堪忍袋の緒を切らし、行政指導に踏み切った。「こ、これは何ですか……」総務省幹部は絶句した。増田寛也大臣名で昨年11月30日に下した大臣裁定を、平然と無視したドコモ経営企画部の文書に目を剥いたのだ。この大臣裁定は、通信ベンチャーの日本通信が総務省のガイドラインに従ってドコモに回線接続を求め、独自サービスを提供しようとしたところ、ドコモが難癖をつけて応じなかったことに端を発する。11月の大臣裁定はドコモの“全面敗訴”と言っていい内容で、エンドエンド料金(回線網を借りる業者がワンストップで利用者に料金を請求)と帯域幅課 ………
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