編集後記

2008年6月号 連載

あれは褒め殺しなのか、殺し褒めなのか。本誌にコラムを寄稿している手嶋龍一氏が、誰かに私を紹介する時、ふと悪戯っぽい目になることがある。北野武(ビートたけし)のバイオレンス映画をもじってこう言うのだ。「この男、凶暴につき」。まさか、とこちらは苦笑するほかない。▼世の中にはスクープを「凶暴」と感じる人がいる。乱倫破戒を是とする気はないが、スクープは何かを踏み越えるものだ。それを「凶暴」と言われるのならしかたがない。少しだけ手前ミソを言えば、今号などはその典型かもしれない。朝日新聞株しかり、JFEしかり、ムグニエしかり、ドコモしかり……こんなにサービスしていいのかしら、と思うくらい特報記事を詰めこんだ。▼誰も追えないスクープは、もちろん電通だろう。2年前の本誌創刊から連打して以来の追撃再開だが、「またやろうかな」と同業者に事前に漏らしても、「はあ、ぜ ………

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