2008年6月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]
『不機嫌な職場』という新書が売れている。成果主義の導入などによって、日本企業で職場の人間関係がギスギスしていることなどを挙げ、改善するための具体策も例示している。大企業の人事担当者らが読んでいる。多くの日本企業は90年代後半から年功的賃金制度を廃止、成果主義に改めたが、社員同士が自分のノルマ達成のみを優先し、部下や後輩に指導しなくなる傾向が出てきた。成果主義失敗の典型例が富士通だ。同社人事部元社員の城繁幸氏が『内側から見た富士通「成果主義」の崩壊』を出版し、注目を浴びた。日産自動車でも社内流行語が「三遊間ヒット」。自分の担当ではない仕事は、席が隣同士でも協力し合わないため、重要な課題がすり抜けていくという意味だ。ところが、『不機嫌な職場』には「あまり感心できない。いかにも外資系のマッチポンプ的なやり方。日本企業を食い物にしている」(大企業 ………
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