2008年6月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]
NTTの三浦惺社長の指導力にネガティブな評価が広がり始めた。組織再編の本格議論再開を2年後に控える中、就任から1年経っても存在感のあるメッセージを発することなく、時間を無為に過ごしている感が強いからだ。元首脳の一人は「いつまでも試運転では済まされない。まったく期待外れ。これでは『失われた2年』になりかねない」と手厳しい。三浦氏がトップの資質を疑われても仕方ない珍事があった。NTTドコモ社長に同社の山田隆持副社長が昇格すると報じられた4月18日の夜、都内の三浦氏宅には新聞やテレビの記者10人ほどが詰めかけた。雨中、呼び鈴を押すと、家人は「まだ帰らない」の一点張り。ところが、路上で三浦氏の帰宅を待っていた記者たちは午後10時過ぎ、自分たちの目を疑った。帰宅していないはずの三浦氏がスエットにサンダル姿で玄関から出てきたのだ。本人は居留守を悪びれもせず「俺に何 ………
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