過剰流動性で「原油150ドル」

悪循環が始まった。金融危機を防ごうとマネーじゃぶじゃぶで、資源・食糧の高騰が止まらない。危うしニッポン。

2008年6月号 BUSINESS [資源・食糧インフレ]

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米大手証券ゴールドマン・サックスのご託宣は、よっぽど霊験あらたからしい。「原油価格が向こう8~24カ月間に1バレル=150~200ドルに乗せる可能性がますます高まっているようだ」――5月5日、アルジュン・ムルテ(Arjun N. Murti)氏ら同社ストラテジストが発表したリポートが、急騰が続く原油相場の新たなブースター(推力エンジン)となった。原油がまだ55ドルだった2005年3月時点で、同チームの予測値は105ドル。「まさか」と彼らに非難が集中、ゴールドマンのトップは火消しに奔走した。その名はヘンリー・ポールソン――現在の財務長官である。当時は法外と思われたが、ついにその予想値に現実が追いついた。的中の喝采を浴びて手仕舞いを促すと思いきや、ゴールドマンは一段高へとさらにアクセルを踏んだのだ。たちまち投機筋の提灯買いが入る。指標のWTI(ウエストテキサス・インターミディエート ………

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