コンセプトが揺れたら成功せず

2008年5月号 連載 [industryの極意 第1回]

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モノづくりの極意とは何だろう。日産とトヨタの両方で車づくりに関わった経験からこれを土台にして考えてみたい。まず自己紹介から。若いころからクラシックカーやモータースポーツに強い興味があった。ダットサン38年式をレストア(再生)するため、学生時代から日本橋竪川町のポンコツ屋に入り浸り、解体部品を漁るかたわら、カーラリーに参加した。余談だが、このポンコツ屋街は阿川弘之の小説『あひる飛びなさい』に登場するが、今は無い。私は私立大学工学部で大気汚染の微量分析を専攻した。工場実習中の日産自動車で卒業論文まで完成させてもらったご縁で同社に入社し、塗装技術の開発業務に携わった。ところが連日の塗装実験で健康を損ね、2年ほどで退社した。体調が回復してから欧米諸国を旅行する機会があり、そこで成熟したクルマ社会に強い感銘を受けた。いつかは日本のクルマを海外へとの ………

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