2008年5月号 POLITICS [ポリティクス・インサイド]
李明博大統領の誕生で、韓国の内政・外交方針は大きく変わった。政権交代に伴い同国の在外公館の雰囲気も変わったようだが、「本国への『点数稼ぎ』の動きが目に余る」(外交筋)と揶揄する向きもある。熱心な仕事ぶりが思わぬ軋轢を生んでいるようだ。日本政府関係者によれば、「李政権の発足後、韓国大使館関係者がトヨタをはじめとする日本の代表的企業の製造現場などへの視察を頻繁に申し入れている」という。すでに受け入れたところもあれば、先端技術を扱っていることを理由に断った会社もあるが、「企業側に断られると、知り合いの政治家や官僚らに『なぜ見学させてくれないのか』と電話で執拗に抗議してくる」と、経済官庁のある課長補佐は辟易した様子。韓国大使館関係者のやや強引な態度が、日本側の顰蹙を買っているようだ。日韓関係筋は「外国企業による対韓投資拡大を重視する李政権が、在 ………
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