2008年5月号 POLITICS [ポリティクス・インサイド]
民主党の菅直人代表代行が、9月に行われる代表選で小沢一郎代表の再選支持を鮮明にしている。「オレがオレがと我を張りすぎる」と、しばしば疎まれてきた菅氏だったが、最近は小沢氏を支える黒衣に徹している。その真意は、衆院選に勝利した後、健康不安のある小沢氏に代わって首相指名を受ける深慮遠謀のようだ。「国会議員である以上、総理の座を狙うのは当然だ。しかし、次期衆院選は小沢氏でないと乗り切れない」。最近、菅氏は、こう漏らした。論客としてなら誰にも負けないが、選挙に関しては小沢氏にはかなわないとの思いがあるようだ。菅氏は元来、小沢氏とは付かず離れず行動してきた。このため、「必ずしも複雑な小沢氏の思考回路を理解しているわけではない」(民主党筋)。重要な場面では必ず小沢氏周辺と連絡を取り、確認しているという。確かに菅氏は日銀人事や新テロ対策特別措置法案へ ………
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