馬総統の台湾に微笑政策 香港は中国の「本音」代弁か

2008年5月号 GLOBAL [グローバル・インサイド]

  • はてなブックマークに追加

台湾の次期総統に国民党の馬英九氏が当選したが、踏み込んだ論評を控えている中国当局に比べ、香港特別行政区政府が台湾積極関与の姿勢を見せている。中国当局は馬氏の出方を見極めようと慎重姿勢を取っていると見られるが、香港の政策転換はその観測気球ではないかと見られている。馬氏は台北市長時代の01年に香港を訪問したが、05年には民進党政権下で中台関係が最悪だったこともあり入境を拒否された。香港特区政府当局者が明らかにしたところによれば、今後は入境を積極的に容認する姿勢。この転換は事実上の関係正常化とも受け止められている。また香港特区政府は、貿易発展局の事務所を台北に設立する意向だ。同局は香港特区政府の対外機関で、領事館相当の準外交機関的位置づけにあり、主要国・地域には置かれてきたが、台湾には設けられてこなかった。このほか、新財政年度における対台湾関係の ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。