対朝強硬派の「ダイ・ハード」

2008年5月号 連載 [手嶋龍一式INTELLIGENCE 第25回]

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「1945年8月6日の朝、日本時間にして8時15分ちょうど。東洋製罐の工場の人事課に勤めていた佐々木とし子さんが事務机に座り、すぐ隣にいた同僚の女性に声をかけようと振り向いた瞬間、原子爆弾は広島の上空で閃光を放った」 アメリカ人ジャーナリスト、ジョン・ハーシーの著作『HIROSHIMA』。幾多のノンフィクション群に屹立する記念碑的な作品は、淡々とした筆致でこう書き始めている。占領軍当局は、ヒロシマに原子爆弾を投下した翌月には、アメリカの従軍記者にも現地への立ち入りを許さなくなった。翌46年5月になってようやく「ライフ」と「ニューヨーカー」両誌の従軍記者だったジョン・ハーシーが爆心地に入っている。日本人牧師とドイツ人神父の助けを借りながら、あの閃光と爆風のなかをからくも生き延びた6人に長時間のインタビューを試みた。そして核の時代の劈頭を襲った惨事を透き通るよう ………

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