周波数帯入札は負けるが勝ち。端末とアプリを開放させ、無償プラットフォーム「アンドロイド」で殴りこみ。
2008年5月号 BUSINESS
米国で電波周波数帯の“一等地”が競売にかけられた。日本の地上デジタルテレビ放送(地デジ)と同じように、米国でもデジタル放送が始まる来年2月にアナログ放送の電波が停止されるが、その周波数帯(700メガヘルツ)の跡地が携帯電話に割り当てられたのだ。競売は今年1月に始まり3月に終わったが、最大の目玉は全米50州をカバーする広域免許の「Cブロック」帯域だった。3.9世代と呼ばれる光ファイバー並みの通信速度を実現する次世代携帯サービスの要だから、激戦地となった。そこに思わぬヨソ者が躍り込んできた。検索エンジンで世界を席捲、インターネットでひとり勝ちのグーグルである。昨年7月、競売に名乗りをあげたのだ。豊富な資金力にモノを言わせて数々の企業を買収してきただけに、Cブロックも手に入れるのでは、とライバルは戦々恐々。ところが、いざフタを開けてみると、グーグルは着外に終 ………
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