2008年4月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]
あおぞら銀行が外資ファンドに翻弄されている。住友信託銀行との包括提携を推進した能見公一会長兼CEOが2月に突然CEOを解かれ、6月の株主総会で会長職を退任することも確定的。すべて筆頭株主である米ファンド・サーベラスの意向だ。サーベラスの頭の中には、あおぞら銀行の将来ビジョンなどは存在しない。数ある投資先のひとつに過ぎず、いかに高く売り抜けるかが彼らのすべて。住信との提携戦略を駆使してあおぞら銀行の独自路線を模索した能見氏は、サーベラスからすれば目の上のこぶだったと言える。サーベラスは、能見氏のCEO解任から間髪入れず、今度はTOBで出資比率を37・5%から45・5%に引き上げる方針を打ち出した。あおぞら銀行を意のままに操り、転売しやすいように切り刻むための買い増しとみられる。しかも、買い増しの理由については一部の上級幹部を除けばろくに説明もなし。いつ首が飛 ………
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