自分を守る“自衛隊”の劣化

2008年4月号 連載 [「軍略」探照灯 第24回]

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海上自衛隊の装備は優秀、乗員の練度の高さは2年に1度、米海軍が主催して行われる「リムパック」(環太平洋合同演習)などで十分に示されてきた。護衛艦56隻(練習艦3隻を含む)、哨戒機96機、潜戒ヘリコプター98機は米海軍の約半数に達し、対潜水艦作戦能力では世界第2位だ。私も何度も訓練に招かれ、夜間航海の艦橋にも立ったが、すべてが整い落ち着き払った動作に、日本海軍の伝統を感じたものだった。だから2月19日未明、房総半島野島崎沖で、完成後1年にもならない最新鋭艦「あたご」が漁船清徳丸と衝突したあまりに初歩的なミスに驚く半面、近年、海上自衛隊で艦内の放火、失火、情報流出など人的劣化を示す事件が続発していたことから「ついにそれが表面化したか」との慨嘆を禁じえない。当時の視程は20キロ、波高50センチと見張りには最良の条件で「あたご」の対水上レーダーは約30キロの距離で ………

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