安倍氏「清和会復帰」は「麻生政権」への布石か

2008年4月号 POLITICS [ポリティクス・インサイド]

  • はてなブックマークに追加

自民党の安倍晋三前首相が3月6日、古巣の派閥である清和会(町村信孝官房長官ら代表世話人)にようやく復帰した。派閥総会の挨拶では「初心に帰って新たな気持ちで、一国会議員として福田政権を支え、誇りある国、日本をつくっていきたい」と強調してみせた。ただし、本音は裏腹。福田政権の早期崩壊を見据えた動きとの見方も出ている。というのも、安倍氏はこのところ、昨年9月の党総裁選で福田首相と争った麻生太郎前幹事長との関係を強めているからだ。事実、翌7日には麻生氏と料理屋で会談。「福田政権を支えつつ、麻生政権の実現に向けて、民主党の保守派勢力とも連携していくことになった」(清和会関係者)また、2月には、麻生支持勢力をメンバーに中川昭一元政調会長らが結成した勉強会「真・保守政策研究会」の会合にも出席している。もともと安倍氏は、今も実質的に森喜朗元首相が牛耳る清和 ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。