2008年4月号 DEEP [ディープ・インサイド]
東京、大阪両地検の元特捜部検事で、著書『反転-闇社会の守護神と呼ばれて』がベストセラーとなった田中森一元被告(64)は、石油商社「石橋産業」が裏書きした約179億円の手形詐欺事件で懲役3年の実刑が確定、弁護士資格も失った。ところが、ここに来て新たに脱税を指南した疑いなどが浮かび、収監後に大阪地検特捜部に再逮捕されると囁かれている。田中元被告は検事時代、代議士2人を起訴した撚糸工連汚職や、元検事らを起訴した平和相互銀行不正融資事件などを手掛けた。弁護士に転じた後は、射殺された山口組の宅見勝若頭、イトマン事件の許永中、伊藤寿永光両受刑者ら「闇社会」の大物の代理人や弁護人を務めた。著書では、検察上層部が三菱重工CB事件や福岡県苅田町長公金横領事件などの捜査を潰した経緯もあからさまに暴露した。検察関係者は再逮捕について、「田中は『目に余る』と、複数の検 ………
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