2008年4月号 連載 [RELIGIOUS WORLD]
神社界の機関紙「神社新報」2月25日号が、一本の映画について紙面を大きく割いて紹介している。映画は4月に公開予定の『靖国 YASUKUNI』。ただ、紹介といっても好意的ではなく、凄まじいまでの批判なのである。その映画『靖国』とは、日本で活動する中国人監督の李纓氏によるドキュメンタリー。靖国刀をつくる高齢の刀匠の姿を中心に、「靖国神社」とそこにかかわる人々の姿を10年間にわたって取材した作品だ。映画の公式サイトによると、「日本、中国、韓国の3カ国の協力により、真のアジア友好を目指す合作映画として製作」され、「偏狭なイデオロギーにとらわれることのない、まったく新しい視点での『靖国』の記録」なのだという。しかし、同日付の神社新報は「ドキュメンタリーと称しつつ客観性に欠けてゐることなどから波紋を広げてゐる今春公開の映画」と、書き出しからかなり感情的で、識者の ………
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