グッドウィル落城。日本ベンチャー協議会も解散する。六本木や青山を闊歩した彼らに「勝ち組」はいない。
2008年4月号 DEEP [新興市場3月危機]
新興株式市場が下げ止まらない。代表的指標の東証マザーズ指数は、2月半ばにつけた590ポイントの底値を3月11日に一時割り込む578ポイントをつけた。ライブドア事件直前の2006年1月16日の2799ポイントがピークだから約8割も下げた水準。大底を示す証券界の「半値八掛け二割引き」という格言すら大きく下回っているのだから、もはや誰にも説明のしようがない。ライブドアに象徴される一部企業の問題だけなら、06年1月から2月にかけての1000ポイント近い急落で下げ止まっていただろう。しかし投資家の目は厳しく、今や「勝ち組」も見放され、東証マザーズや大証ヘラクレスはもちろん東証1部に鞍替えしたような有力ベンチャーまでもが、蟻地獄のような下げを続けている。
その多くは1990年代後半に起業したベンチャー企業で、2000年のネットバブルの絶頂期には六本木のディスコ「ヴェルファーレ」に集まっ ………
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