金融庁の外資アレルギーで足利銀行の「受け皿」が混迷

2008年4月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]

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2003年に経営破綻し、一時国有化されている足利銀行の受け皿が決まらないのは、「金融庁の外資アレルギーが原因」(同庁関係者)のようだ。足利銀行の受け皿選定は、07年11月から横浜銀行など関東地区の地銀上位8行を中心にした「地銀連合」と、野村ホールディングス(HD)傘下の野村プリンシパル・ファイナンスを中心とする「野村グループ」の2グループに絞られ、最終審査が行われている。しかし、年内にも決まると見られていたのに、一向に決まる様子がない。長引く原因のひとつは、地銀連合のフィナンシャル・アドバイザーが事実上の外資系、日興シティグループ証券であるため、金融庁が拒否反応を示していることにあるという。「日本長期信用銀行と日本債券信用銀行が経営破綻した際、外資系に売却して再建を図ったが、これが国民から非難を浴びる結果となった。それがトラウマとなっている」(同) ………

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