「姑息なゆで蛙」NTTの人事問題

総務省からグループ内共同営業に異例の「待った」。一人負けのドコモを立て直す術もなし。

2008年4月号 BUSINESS

今のNTTグループの経営を見ていると、「ゆで蛙」という表現が思い浮かぶ。国内の光ファイバー回線の普及が頭打ちとなっているうえ、一人負けを続けるNTTドコモの携帯電話事業をどう立て直すのかが問われる重要な局面なのに、主要事業会社のトップは「仲良しクラブ」を形成するのみで危機感が薄い。巨艦に胡坐をかいている。奇妙な記者会見だった。2月29日にNTT東日本は2008年度の事業計画を発表。約1年ぶりに公の場に現れた高部豊彦社長(60)に記者たちが質問するが、返答は隣に座る渡辺大樹・取締役経営企画部長がすべて横取りし、高部社長にしゃべらせようとしない。記者会見は30分程度で淡々と終了した。高部氏は、昨年夏に肺ガンで入院、一時は再起が危ぶまれたが、奇跡的に病状を回復させ、年明けから職務に復帰。その事情を知る記者らが病みあがりの高部氏を慮ったのか、厳しい質問は一切なかっ ………

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