2008年3月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]
キッコーマンの牛久崇司社長(67)が昨年暮れに病気療養のため入院した。同社は昨年、北米進出50周年、欧州の工場稼働10周年と節目が重なり、これまで国内業務が中心だった牛久社長も海外を飛び回る機会が例年になく多かった。「疲労蓄積による体調不良のため、体をオーバーホールしている」というのが同社の説明だ。しかし、キッコーマンの場合は腑に落ちない。牛久社長が入院した際、染谷光男専務(67)が社長業務を代行すると取締役会で決議したうえで公表した。業務を代行するだけなら、わざわざ取締役会案件にしたり、公にしたりする必要はないはず。昨年、同じ食品業界の老舗、味の素で江頭邦雄会長と山口範雄社長が相次ぎ病気で入院した時期があったが、味の素は発表しなかったし、社長代行を取締役会で決議することもなかった。キッコーマン関係者は「公表しないと変な憶測を呼ぶかもしれない。 ………
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