編集後記

2008年3月号 連載

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冷たい冬の小糠雨に肩を濡らしながら、東京・四の橋の坂道をのぼっていくと、ひっきりなしに外交官用の青いナンバープレートを付けた黒塗りの車とすれ違った。イラン大使公邸に次々と吸いこまれていく人影。誰かの声が聞こえた。「様変わりですなあ。つい昨年まで、腫れ物に触るようだったイランに、こうもお客さんが殺到するとはね」▼前任大使が外務次官に栄転、後任のお披露目レセプションが2月12日に開かれた。日本人の姓にもありそうなセイエッド・アッバス・アラグチ新大使と名刺を交換し、「私は9年前にイランを訪れました」と語りかけると「もっと来ていただかないと」と笑顔を見せた。会場はすし詰め。そこここで聞こえるのは「たくさんお仕事をいただいておりまして」(We have a lot of business)という挨拶だ。商社や石油会社のビジネスマンに交じって、金糸銀糸の飾緒(モール)を帯びた中 ………

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