2008年3月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]
日本ビクターと船井電機が業務提携した。船井が米国で販売している薄型テレビをビクターのメキシコ工場で生産する一方、ビクターの欧州向けは船井のポーランド工場で生産するという相互供給が柱。将来的にはテレビの共同開発も手がける。しかし、当初検討されていた両社の資本提携は幻となった。原因は船井サイドにある。創業者の船井哲良社長は資本提携にも乗り気だったが、「向こう側にいいようにされるだけ」と社内で猛反発を喰らって断念。ビクターは年内をメドにケンウッドと経営統合する予定で、これに船井が加わる3社連合構想もあったが、やはり幻に終わり、ビクターと船井が製品を相互供給するだけの片肺飛行になった。ケンウッドの河原春郎会長は「日本の電機業界はソニー、松下に次ぐ第3勢力が必要」と語る再編論者。ビクターとの経営統合はその第一歩。第2弾として白羽の矢を立てたのが船井 ………
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